NOMI08

 こんなライブがおまんねや。

rain大阪・梅田〜RAIN DOGS/2008年2月10日 日曜日
開場… 昼1時30分
開演… 昼2時00分
前売・当日… 2500円
(別途1ドリンク代  600円)

出演…
五十路の平成歌謡…ペーソス(from 東京)
ドヤァズ。
BIG FACES BLUES BAND (from 金沢)、
ヤマトアラシ
音音'S
アコースティックM (from 沖縄)、
Velvet Peach Seven (from 福岡)、
背中マン
ヨシヨシ ダンシング義隆&萩原ヨシロー
Boogle ☆ Rambler's

 2〜3年ぶりになるでしょうか、生ペーソス。ラジオ「ジェットストリーム」(TFM系/毎週月〜金曜深夜0時00分〜1時00分放送)風なショウ、名付けて“ペーソストリーム”「春一番コンサート」初出演(2005年)以来、第二の故郷とご当人たち、称してくれる大阪へパワーアップしての、まさに凱旋。出番は夕方4時〜5時あたりの予定だとか。

 余ほどの出費が嵩まない限り(笑)なんとか多分、行けそう。ペーソス以外にも初見な方々色々で、楽しみ。

※2月10日まで、パソコン画面右側の「ご案内」欄でもお知らせ中。アンダーラインをクリックしていただくと、「RAIN DOGS」ホームページへ。また、「お世話になってます。そのスジの方々」欄、「五十路の平成歌謡〜」のアンダーラインからは「ペーソス」のホームページにも。それぞれ詳細をご確認ください。
 カテゴリー・チラシの部にも関わらず、前回に引き続き新聞記事切り抜きより。

tanaka02 「悼む・田中徳三さん(映画監督 87歳)」(毎日新聞・朝刊/2008年1月30日)より。

 見出しに、『大衆娯楽に徹し』とあるように、決して大型文芸中心ではなかったにせよ、あの時代の、観客が望んだベタに言えば、義理人情に訴えかけて、爽快な後味が残る、痛快な数々の作品群には、もちろん市川雷蔵勝新太郎といった二枚看板も然る事ながら、ミヤコ蝶々・南都雄二中田ダイマル・ラケット芦屋雁之助芦屋小雁茶川一郎(『悪名』女形のお銀役、面白かったですね)…などなど、昨日の記事ではありませんが、やはり多くの喜劇陣が起用されていて、テレビでの映像は残っていなくても、田中監督作品として、短いシーンでも貴重な映像として保存されているのが嬉しい限り。監督の持論でもあった「理屈抜き」、その通りの、画面に出て来るだけでパッと華やぐ芸達者、皆、名人上手。

 監督デビュー作の「化け猫御用だ」(大映京都・1958年)。未見なのですが、この「〜御用だ」という言葉の響きが気になって調べてみると、助演のコメディリリーフとしてダイマル・ラケット師の名前が。デビュー作からして芸人さんとは縁が深かったのですね。そんなダイラケ師に、映画原作も「香住春吾」とあるので「捕物話」、同氏が脚本を手掛けたテレビコメディの「ダイラケのびっくり捕物帳」(朝日放送=当時・大阪テレビ)の、おそらくその人気にあやかって起用されたのかと推測されます。また、テレビではほかに「アチャコのどっこい御用だ」(朝日放送=当時・大阪テレビ、日曜夜6時放送、後の『てなもんや三度笠』というコメディ番組もあったので、目明しにコメディアン、という図式も、娯楽時代劇のなかでは、ある種の『定番』でもあったんでしょうね。

 「ダイラケのびっくり〜」はテレビの映像が確か1本、それもサイレントでしか保存されていないので、映画で所狭しと走りまわるダイラケ師の姿を是非拝見したいものです。

 ちなみに当時の大映映画には、特に上方の芸人さんが多く出演されていて、これは田中監督作品ではありませんが、京マチ子主演の「大阪の女」(衣笠貞之助・監督脚本、大映/1958年)は、寄席演芸にまつわる作品で、芦乃家雁玉(芦屋雁之助さんら兄弟の師匠、先日亡くなった今宮エビスさんの大師匠)・林田十郎松鶴家光晴・浮世亭夢若ミスハワイ・暁伸かしまし娘といった往時の名人たちが、映画のなかでは別の役名を演じながらも、各自の十八番を演芸場で披露するというシーンもあって、やはり貴重。もしも、田中監督とお話させていただけたのなら、そういった当時の芸人さんのお話なども伺ってみたかったなと思いました。

 今朝の新聞、記事には、監督最終作となった「田中徳三監督・少年河内音頭取り物語」(河内家菊水丸・監督、2007年/吉本興業)、そのエンディングテーマが収められたCD(『カワチアンサマーエピソード2』ほか、大西ユカリ・歌、夢ミノル・作詞、石田雄一・作曲)を、自宅に招いた知人方々に繰り返し聴かせていたそうで、久々に手掛けた本編での仕事が相当な手応え、嬉しかったご様子が手にとるよう(最初、この記事を読んだとき、監督がCDを聴いていたのは、てっきり『病床』でと勘違い。テーマ曲を手掛けた大西ユカリさんのHPに、勢いのままそう書き込みしてしまって、ややこしくしてしまいました。この場を借りて申し訳ありませんでした・・・)。

 星空のディスコナイト。今年の常光寺(大阪・八尾)の河内音頭、盆踊り大会。どこかで是非、田中監督にも、ご覧いただけることでしょう。
 どうする!?…「新撰落語もぎた亭」第50回記念(天満天神繁昌亭/2008年7月23日)、本日はその企画案会議。
 毎回上演の新作台本に、日ごろ設けていない「テーマ」を加えるのか。それとも、新作落語が通常通りに。これに50回記念のお祭り的企画を加えるか…。私的には後者、ド〜ンと派手にお祭り騒ぎと行きたいと、それなりの企画を提出したのですが…果たして?。

 その前にキチンとした台本も書かねばならないし、台本といえば春から夏にかけて色んなコンクールもあるようなので、銭欲しさもあって(笑)、ちょっと奮起もせなばなるまいし、とこれは個人的な今後で、同会的にはまず、第49回公演(3月5日)のチケットをさばかなければならないし…とにかく、遊びに起こし下さいませ!

 どうなる!?…テレビ大阪でただいま朝11時30分より、全52話堂々再放送中の「大忠臣蔵」(テレビ朝日=当時・NETテレビ/1971年)は毎日ブランチなお楽しみ。
 大石内蔵之助に扮する主演、名優・三船敏郎率いる、三船プロダクションが全精力を傾けてキャストも超豪華。当時まだ存在した、邦画5社協定、その壁を乗り越えた各社一流の俳優陣に、上月晃ら元タカラヅカスターに歌舞伎に新派の舞台人、さらにはうれしい事に、フランキー堺伴淳三郎を筆頭に毎回、Wけんじコント55号正司敏江・玲児島田洋之助・今喜多代ケーシー高峰…幇間役で本物の幇間でもあった、桜川ぴん助師(渋い!)などなど、当時人気の喜劇・演芸陣らまでもが顔を揃えた、まさにニッポン芸能界全網羅のオールキャスト、空前のスケールで送る一大絵巻!!

 そんな「大忠臣蔵」も、いよいよ佳境、本日放送分、第42話「槍の俵星玄蕃」より、俵星役として、勝新太郎、堂々の登場〜!

 憎しみを背負ったときにこそ放たれる脅威の槍は、名手、その道場主たる名の下に、周囲から「先生、先生〜!」と崇められながらも、酒好き、豪快。独立独歩も、時に他の軍門に下るときは、決して銭金ではなく、厚く心情に訴えかけられたときにこそ。槍は錆びてもこの名は錆びぬ、男のなかの男伊達。まさに体型からキャラクターから、勝新太郎に打って付けのキャスティング。今回の第42話では、物語に初登場ということもあって、その魅力が余すことなく描かれていて、三船敏郎はもちろんのこと、「千坂兵部」役の丹波哲郎との絡みもあって、日本映画ファンにはたまらん顔合わせ、最高級!

 周囲のスタッフに信頼を置きながらも、天衣無縫に振る舞った「座頭市」勝プロダクションの御大も、所変われば客演の「大忠臣蔵」、座長・三船御大との友情の名のもとに、忠実に役に全う。にも関わらず、圧倒的な存在感。いや、それは丹波御大も同様で、それぞれの個性を引きたてながら、見事交通整理、さばくことが出来た、当時のスタッフ陣に拍手!

 いずれも忠臣蔵以上にドラマチックな人生を歩んだ、まさにスターの演技合戦火花散る、先生、先生〜!…おぉ〜、蕎麦屋かぁ!。これでBGMに三波春夫の「俵星玄蕃」が流れてくれれば言う事ないのだけれども、そこは再放送、今さら言っても仕方あるめぇ。

 とにかく、最終回まであと10話、一回たりとも見逃すまい、怒涛の討ち入り、時は元禄十五年十二月十四日、江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓〜!!

 三船が男はだまって眉間に皺を寄せ、勝新が槍を握れば、テレビの前ではもう手に汗握るしかありません。涙が光る最終話までHDDも連日録画、準備万端。

 HDD、そうか、ハラハラドキドキの略だったのか?
someji 昨日の記事より、林家染二師。ちょうど、「宿替え」の、風呂敷包みの荷物を運ぶところを。

 染二師の、師匠である林家染丸師は現在、「連続テレビ小説・ちりとてちん」(NHK)で落語指導を担当されるほか、自身も落語家『万葉亭柳宝』役として出演中。そんな染丸師の、スケジュールの都合で落語指導出来ないときにピンチヒッター役となるのが、一門筆頭弟子である染二師だそうで、先週まで放送の第17週『子はタフガイ』のなかで、徒然亭草々(青木崇高)が演じた「立ち切れ線香」も、染二師指導によるものだとか。

 ほんの、(テレビに映る)30〜40秒を重点的に教えただけなのだが、皆さん「お上手」。

「しまいに繁昌亭も、徒然亭一門に乗っ取られるかも分かりません」と染二師も戦々恐々??(笑)。

 天満天神繁昌亭などで、徒然亭一門の「道場破り」、受けて立つ染丸一門…という構図の会があれば是非見てみたいのですが、あいにく、今からその予定もなさそうで、また、企画したところで繁昌亭、もう約半年先まで夜席のスケジュールもほぼ埋まってるとの噂。埋まったなかには、2月末から3月の頭にかけて、前半後半各3日、計6日間に渡る、「染二未来十八番」もラインナップ。日替わり豪華ゲストを招いて開催される模様です。
 沿線・近場でしかもお安い(笑)、そんな落語会がやってないものかと、某落語専門スケジュールサイトにて。するとあったあった、羽曳野・古市にて開催の「りっくぷち寄席」なる落語会。何と、前売が500円(当日でも800円!)、めっけ!

 夜に難波で用事があったのでその通り道ということもあって…いや、無い!。難波に出るには我が家からは近鉄大阪線。古市に出るには、阿部野橋行きの近鉄南大阪線で、難波に向うには大きな寄り道、道草のハンドバック(ハンドバックのみちくさ! byノックは無用)。

 そんな寄り道の、食指をそそられたのが木戸銭も然る事ながら、この日の出演者が、林家染二、そめすけ、染弥、卯三郎…といった、林家染丸一門の皆さん。もちろん、これまでも一門揃い踏みの会、幾度となく寄せてもらったことはあるのですが、こういう一門選抜というか、選り取りみどりの少数精鋭の会というのは、なかなか機会がなく、今回はようやく、しかも手軽に気軽に馳せ参じることができました。

 早速、演目を列記すると、

林家卯三郎「饅頭こわい」
林家染弥「読書の時間」(桂三枝・作)
林家そめすけ「ちりとてちん」

仲入

林家染二「宿替え」

出演者勢揃い鼎談とお楽しみ抽選会。


 
 「十人寄れば気は十色」と、「饅頭こわい」のマクラではありませんが、それにしても林家染丸一門、まったくの個性派が揃いも揃ったバラエティな一門と化したもの。元来は少数派であった同一門、総帥の染丸師にしてみれば、師匠の三代目林家染丸師、兄弟子の四代目林家小染師といった頼れる存在を早々に失い、さらには近年は「林家」を共に支えていくはずの従兄弟弟子筋にあたる四代目林家染語楼師までも失ってきたなかで、孤軍奮闘といおうか、地道に着々と、多くのお弟子さんを育てあげたのには頭が下がる思い。と同時に落語ファンとしても、この先の「楽しみ」の種を蒔いてくれたようで、感謝感謝。

 「饅頭こわい」を演じた林家卯三郎さんは、獣医の免許を所持しており、プログラム最後の鼎談では、今年の抱負として、

「動物の病気を治せる落語家を目指します」(笑)。

 獣医を開業するのかと、他の面々の問いに、

「すぐというわけにはいきませんので、とりあえず、犬ちゃん猫ちゃんを、繁昌亭まで!」(笑)

 饅頭こわい、お茶がこわい。それよりずっと「お金がこわい」我が家では、今年早々、犬も手術を果たしました。以前の獣医から、近所のワンワン美容室の方に紹介された、別の病院へと今回鞍替え。確かに紹介されただけのことはあって腕は確かなのですが、どうも愛想に欠けるというか、診察時にも険しい表情をされるので、飼い主としてはどうも萎縮してしまうのが、今回の病院。次に何かあったときは、愛想の良い、卯三郎センセイへお願いするとしましょう(笑)。落語の殿堂、犬猫病院多角経営の道も近い?。

 そういえば落語には犬では「鴻池の犬」、「犬の目」をはじめ、「猫と金魚」や「狸賽」など動物の出て来る噺がたくさんあります。獣医の知識を生かして、マニアックなクスグリなどを放り込めば、新たな「卯三郎ワールド」が完成するのではと、つい。

 林家染弥さん。「読書の時間」桂三枝師の創作落語。それにしても三枝落語、幅広く継承されつつありますね。三枝落語を演じたいと申し出たら、まずカセット(もしくはMDなどの音源)と、台本の一式が丁重に染弥さんの元に届くそうで、以前まではそれを覚えてしまえば、免許皆伝。ところが繁昌亭完成前後からは、プラス三枝師のお稽古も加わった徹底指導に。今回の染弥師もその薫陶に預かったようで、曰く、
「三枝師匠は、お稽古つけられる楽しみを見つけられたのでは?」

 三枝師自作自演のときと、今回もついつい比べてしまうのですが、若くして落ち着いた雰囲気の染弥さんの、一味違った「読書の時間」でした。

 「読書の時間」という噺は、読書量が少なくなった叫ばれるなか、とある高校での授業の一環として、自宅から持参した本をみんなで読もうと設けられた、まさしく「読書の時間」。主人公の学生君も、父親の愛読書「竜馬がゆく」を持参した、そのつもりが、何とカバーだけがそれで、肝心の中味は父親が通勤中の愛読書、いわゆる官能小説を持参したところから、「読書の時間」が大騒ぎ…という内容。くすぐりどころの一つとして、各々の生徒が「ハイ、僕はこれを持ってきました」と、持参した本を発表する場面。

 例えば、「『きんいろよるまた』をもってきました」「それは『金色夜叉』や!」とか、「(『友情』の)武者小路実篤」を「たけものこみちじっとく」などとめいめいが言い間違えるボケが続くのですが、まだまだ30代の染弥さんには、樋口一葉夏目漱石も良しとしつつ、今風の作品や作家名で、一ネタが作れないものかなと。もちろん、原作の三枝師の了承も必要だと思いますが、演じ慣れたころには是非そういう工夫も取り込んで欲しいなぁ、とこれまた、つい。

 林家そめすけさん。「ちりとてちん」。これはもう、ここのところの落語会では一番多く演じられている演目ではないでしょうか。疾風怒濤のそめすけ流、押して引いて引いて押しての緩急自在、爆笑昇華。古典はもちろん、自作他作含めて新作もこなす、次代の担い手。新作でいえば、来る3月5日の「第49回新撰落語もぎた亭」、繁昌亭にて是非、ご確認を!(宣伝!!)

 仲入を挟んでトリは林家染二師。そめすけさんとは違った怒涛派で、かつての二代目桂枝雀師の十八番でもあった、この日の「宿替え」も、枝雀師とは一味違った熱演型でぐいぐい。自称・「落語界の中村橋之助」と称する端正な出で立ちから、おそらく初見のお客さんは想像を絶する芸風として受け入れられるに違いありません。
 「宿替え」を大ボケで引っ掻きまわす主人公のアホぶりが、ともすればわざとらしさを感じてしまいがちなところも、熱演型で圧倒されると、純粋で健気で、実直さすら漂う憎めないキャラクターに。

 ほんわか、じっくり、はちゃめちゃ、悶絶…バラエティ豊か。といっても、今どれをどなたにと固定して当てはめるのは早合点かも。とにかくまだまだ林家、奥が深さを、まさかの木戸銭で2時間半たっぷり、何をすんねや、羽曳野市!(おおきに)

 次回は3月16日。この「りっくぷち寄席」は林家一門が中心の会のようで、同門からは林家小染師に、林家染太さん。ほかに桂阿か枝さんに、おっと、トリは露の都師!。当然、通う(笑)

 めっけたな。贅沢したなと、落語会を終えた会場を後に再び、近鉄南大阪線、阿部野橋行の車内の中吊りにて発見、「あべの寄席」、何と800円(前売)!!。2月にあるらしい。

 ちょっとちょっと、探せばまだまだあるある、リーズナブルな地域落語会。スター処の高級な会も結構ですが、次世代のスター探しも兼ねて、またこれから落語を聴こうと、繁昌亭やホール落語会といった本場デビューの前哨戦にいかがでしょうか。

 それにしても、ホンマ、助かるなぁ〜…!ねたのたね
zatoichi 厭な渡世だなぁ…。

 勝新太郎座頭市。現代劇(といより少し時代を遡っていますが)の「悪名」と並ぶ、時代劇としては当時稀だったアウトローヒーロー「不知火検校」に続いて放った、当たり役。勝新自身の銀幕での看板はもちろん、やがてはテレビ時代に突入してからも、さらに役者としての世界観を徹底的に注ぎ込み、勝新が市か。市が勝新か。役柄と役者が表裏一体、ついには渾然、互いを凌駕しあうほど、終生大事にした作品、キャラクター。

 特にテレビ作品の後期では、周囲のスタッフは、まず勝新ありきという段階からキャステイングに台本へと準備に入り、いざ撮影の段階となっても、そこで勝新の、少しでもダメが入ると、速攻撮り直しどこから、台本の変更も余儀なくもたらせたそうで、曰く、「座頭市」は勝新のなかで半ば、神格化された存在だったと言われています。

 さてこれを、いくら大看板といえ、役者一人のわがままと見るのか。現場にいたスタッフにとっては、おそらくたまったものではなかったろうにと勝手に心中察するも、早速正解を述べれば、答えは「否」。

 とはいえ、やっぱりたまらんよなと、その真意を確かめると、大映映画生まれの勝新。「羅生門」「山椒太夫」「地獄門」で…、世界にその名を轟かせた大映スタッフ陣、その職人的仕事ぶりを終生大事にしたのだと。大映映画が倒産後、本来ならてんでバラバラの憂き目に遭うはずの職人集団が、制作会社「映像京都」というチームになってからも、テレビの「座頭市」シリーズの世界には欠かせない存在として、全幅の信頼を寄せていたと言います。だからこそ、あえて、勝新自身、己の意見を徹底的に押し通す事が出来たのでしょう。

 「あのとき『座頭市』があったから、我々(旧大映スタッフ)はバラバラにならずに済んだ」。

 現在発売中の「時代劇マガジン」には、当時のスタッフの方々の興味深い色々な証言が記されています。

 時代の流れなのか、「座頭市」どころか時代劇そのものがテレビからも消えていくなかで、もしも勝新、生きていたら、やっぱりつぶやく? 厭な渡世だなぁ・・・。
 「さてはトコトン菊水丸」(MBSラジオ/2008年1月25日放送)『おたまじゃくし音楽堂』は、名匠・田中徳三監督を偲んで。
tanaka
 
「田中徳三監督 少年河内音頭取り物語」が、河内家菊水丸師監督作品の劇中劇と位置付けされるも、大半は田中監督が携わっていることもあり、田中監督作品、本編としては生涯最終の60作目と位置付けられています。このようなこともあり、今週は、田中監督が手掛けた作品のテーマ曲&サントラ集。

 「悪名」、同作より勝新太郎の河内音頭。野太い勝新節に、小気味良い三味線の演奏、にも関わらず、肝心の太鼓が何とも稚拙というか、適当というか…(笑)。けれども、王道とは異なるも独特の名調子・勝新、朝吉節とあいまって、それはそれで、河内音頭の野外芸能、大らかな部分が垣間見られました。

 「眠狂四郎」市川雷蔵と位置付けたのも田中監督の尽力と伺います。名優・名人、職人肌のスタッフに囲まれながら、やがて斜陽の映画界から独立、活躍の場をテレビへと移し、「必殺シリーズ」(朝日放送・松竹)「遠山の金さん」(テレビ朝日・東映)「子連れ狼」(日本テレビ・ユニオン映画)「桃太郎侍」(日本テレビ・東映)などなど時代劇はもちろん、現代劇の「祭ばやしが聞こえる」(日本テレビ・東宝)、それと今回初めて知ったのがフランキー堺「赤かぶ検事」(朝日放送・松竹)

 「赤かぶ検事」のテーマソングを聞くと、ついつい大学時代を思い出します。ドラマと同じようにフランキー堺こと、堺正俊先生がツラツラと、構内を自転車で移動。思わず「あっ、赤かぶ!」と指さしてしまったのを今も思い出します。

 「遠山の金さん」。今回番組でかかったのは、初代金さん役の中村梅之助主演のもの。「〜金さん」といえば再放送ながら、圧倒的に私めにとっては杉サマ、杉良太郎で、例の流し目がクローズアップされ、確かファン層も、水商売のお姉サマなんかにも人気を誇り、時代劇に「すきま風」どころか大きな風穴、新風を巻き起こしたと言われております…が、梅之助金さん、歴代金さんでどれを選べと言われたら、今は紛れも無く、初代の梅之助。この金さんこそ、「気前が良くて二枚目で、ちょいとヤクザな遠山桜〜」。松方弘樹もいいなと思ったけれども、べらんめぇな良さは、梅之助、随一。よっ、前進座!!。このときのテーマソングを歌ったのが、「親分&子分ズ」…付けも付けたりナイスネーミング!(笑)

 「祭ばやしが聞こえる」。レース中に負傷した競輪選手役のショーケン(萩原健一)がその療養にと地方を転々。ドラマのなかで辿り着いたのが、確か富士山が見える風景、そのふもとだったはず。山崎努扮するショーケンの先輩役の地元がその舞台で、古びた旅館を営んでいて、そこを切り盛りしているのが、いしだあゆみ。山崎努を介して、いしだあゆみとの仲を深め、その間、生活のためにと、競輪選手あがりのショーケンがテキヤにも身に染め、このときの親方役が室田日出男で、義理人情に厚いところを見せてくれた。この室田日出男のテキヤが秀逸で、テキヤ業界も段々と不況にあえぐことになり、背に腹は変えられないといった人間臭い弱みを抱えながら、ショーケンの前では何とか体裁を保とうとする、その裏腹ぶりが好きでした。結局、ショーケンも、室田日出男(役)の現状を知ったり、また、故郷に残した母親を思い出したりしながら、いつまでもテキヤまがいで、いしだあゆみのヒモ暮らしもあるまいと、競輪選手への復帰を決意する…。といった、物語だったと思います。

 「前略おふくろ様」の後だったと思うのですが、「前略〜」が当時新しかったVTR収録に対して、「祭ばやし〜」がフィルム収録の、いわゆるテレビ映画。このフィルムの画質と、物語の人間関係やら台詞やらとにかく「多くを語らず」、地味な空気感がぴったり。どこか鬱屈したショーケンの、陰のカッコ良さもさることながら、別に肌を露にするれもないのに、彼を支えるいしだあゆみに、そこはかとない色っぽさを感じたものです。

 もちろん、田中監督のみならず、毎週、監督陣は持ちまわりで、作品の一定のカラーを守りながら、独自の色合いを出すのにも相当、尽力したろうなと偲ばれます。ビデオにも録画していたので、また、その違いなども自分なりに見つけてみたいなとも思うのですが。

 この作品が放送されたのが、1977(昭和52)年で、映画「少年河内音頭〜」でも描かれた時代。

 映画クランクイン前後、「当時は、どんなものが流行ってましたか?」と監督に問われた菊水丸師は、

 まっさきに「キャンディーズ」があって、ドラマでは「中村雅俊」の学園ものがあって…と説明するも、当の監督は、テレビ作品のレギュラーを何本も抱え走りまわっておられたころ。この説明にもピンと来られてなかったのだとか。監督にしてみても、物語の当人よりリサーチを図る事でそのころの空気感を描きたかったのでしょう。で、あとあと調べると、

「あ、1977年、田中監督は『祭ばやし〜』か」。

 あのとき、「祭ばやし」のキーワードさえ出ていれば、また少し、映画「少年河内音頭〜」にも反映されたのではと、菊水丸師、監督とのエピソードを述懐されておりました。

 そんな当時中学生の菊水丸師ですら、どの監督でどの脚本家などと深くは意識されてない作品群。9歳も年下の私めは、なおさらのことですが、けれども改めてこうして並べられると、とにかく幅広い。

 後々の再放送やCSでの放送、いずれの作品を拝見しても、木目細かい、丁寧な仕上がりで、世代を越えても鑑賞に耐え得るのには、改めて驚愕。質量共に高水準を保ち続けた、やはり「名匠」、これほどぴったり来る称号はありません。

 そんな作品が今も映像で振り返ることが出来るのは、これほど幸せなことはありません。また、映像では幾度も振り返る事が出来ても、なかなかとテーマ曲やサントラの、音源だけをまとめて振り返る機会はそうそう無いこと。今回は番組、素晴らしい機会でした。きっと、天国の監督にも届けられたことでしょう。改めて、その足跡、功績に拍手をお送りするほかありません。

 田中監督の、最後の最後の、その現場を見せてもらったのこともまた、財産です。そんなせめてものお礼に、拙いながらの落書きショウ、にて。
momotarozamurai 叔母の家には般若の面が飾られておりました。大層大事に壁掛け、飾られていたお面ですが、叔母の家に行くたびに、その般若を見つけては、どうしてもテレビのマネをしたいという衝動に駆られて、ついにとうとう…般若の面を片手に腰には新聞紙をまるめた刀の変わりで高橋英樹さんの「桃太郎侍」(日本テレビ/1976〜1981年)を気取って、

「ひと〜つ!、人の世の生き血をすする!
 ふた〜つ!、不埒な悪行ざんまい!
 み〜っつ!、醜い浮世の鬼を!

 あっ、退治てくれよう、桃太郎〜!」


と、見得を切り。このときの爽快感ときたら何とも言えない、ヘンな子供でした。

 このマネを親戚の前で披露し、ウケたらウケたで、アホのひとつ覚えのようにこの決め台詞。いや、その前のポンポンポンポンポン…、桃太郎侍が現れるところも風呂敷や、そばにあったカーテンなどを使って忠実に再現し、「ひと〜つ!」。

 ところが、何度もこれをやっていると、客(?)の叔父から「おい、その『あっ!』ちゅうのは何やねん?」

 こちらは何のことか分からず「へっ?」

 「そやからな、その『あっ、退治てくれよう〜』の、『あっ』っちゅうのは何やねんと?」

 ああ、その「あっ!」。そんなもん理由もへったくれもあるかいな。こっちはタダの「桃太郎侍」気取りなだけの話。ところが叔父にしてみれば、この『あっ』がどうも気になるらしい。聴けば、実際のドラマには、決め台詞、『あっ』などは入ってないのに、「このガキは…」ということらしい。

 知るかいな、そんなもん。決め台詞に酔いしれて、ついついの「あっ!」。

 後になって実際に「桃太郎侍」の再放送を見てみると、叔父の言う通り、高橋英樹は「あっ」と言っていません。

 けれども、ついつい「あっ!」と見得切ることはなかったのでしょうか。いや、喉元まできっと「あっ!」…出かかりそうになったに違いないはず。

 なぜなら、気持ち良さそうに決め台詞、高橋英樹、キメてるんですよねぇ。
mondo 「必殺シリーズ」(朝日放送)より、藤田まことさん扮する『中村主水』

 当時、「必殺〜」を見ていると、その都度しきりに母親、

「藤田まこともエエ俳優になったなぁ」

とつぶやくこと、つぶやくこと。

 そこまでやいやい言われんでも「シブイやんけ!」。口にするのもおとろしいと、心のなかでつぶやくも、母親世代にしてみれば、『藤田まこと』といえば、当時は「てなもんや三度笠」(朝日放送/1962〜1968年)のイメージがまだまだ強かったのでしょう。

 実は、というより年齢的には当たり前なのですが、藤田まことさんの「てなもんや〜」を知ったのはこの「必殺〜」からからまだまだ後年で、シブイ役者が三枚目時代だったころの、動く映像がものすごく見たくて、ようやくそれが見れたのは、夜中に放送された「てなもんや幽霊道中」という東宝映画。その後、モノクロで録画された当時の映像がビデオなどで市販されて、テレビのレギュラーシリーズでの、動く『あんかけの時次郎』、ようやくその姿を拝む事が出来ました。

 「必殺〜」の渋さも然る事ながら、耳の穴から奥歯突っ込んでガタガタ言わせる三枚目の「藤田まこと」もこれまたまごうことなき、カッコ良さ!。軽い役から重厚な役まで。あらためてのその幅広さにシビレた次第。

 シビレたといえば、魅惑の歌声。いつか聴いた、オリジナルを水原弘さんが歌った「黄昏のビギン」がどれだけ良かったことか。歌う前に藤田さん、自らのMC…

「『てなもんや〜』が終わったと同時に私の人気も落ちました。ちょうど、笑福亭仁鶴さん、桂三枝さん、横山やすしさん、西川きよしさんといった、吉本の若い人が出て来たころです。
 そのころ私は、テレビから消え、ちょうど地方のキャバレーなんかを歌で回っていたんですが、そのときに、水原弘さんに、『まこちゃん、この楽譜使いなよ』って、おミズ(水原弘)が自分のレパートリーの楽譜をコピーしてくれたんです。楽譜と言えば歌手の命ですよ。にも関わらず、嬉しくってねぇ。
 そうして私が、おミズの曲を地方のキャバレーで歌っていたときに、放送局から『今度、こういう時代劇の主人公に』とお誘いを受けたのが、『必殺〜』でした。

 だから、おミズは『てなもんや』から『必殺』を繋いでくれた、恩人なんですよ」

 必殺仕事人・中村主水。演技に歌声に、そして背負った半生エピソードに、ブッスリ胸元、貫かれた次第です・・・パララ〜♪
nemuri 勝新太郎と来れば、大映映画二枚看板、もう一方の雄・市川雷蔵丈、当たり役「眠狂四郎」

 あれは中学校か、いやその前か。20年以上前の、田村正和のテレビ版が放送されていたころ。夜中偶然に、市川雷蔵主演の、シリーズどの作品かは忘れてしまったのですが、遊郭とおぼしきシーン。

 部屋で酒をたしなみつつ狂四郎、遊女、自ら着物をはだける様を、流れるような視線でツーッという感じ。

 遊女はもちろん、画面には背中越しながらも、背中の向うには何が起きとんねん?。にも関わらず狂四郎の、冷静な視線がアップ…。

 狂四郎の視線が冷静であればあるほど、当時の中学生にとっては、想像力と妄想力が異常なほどに掻きたてられたものでした(笑)。

 WEB上から引っ張り込んだペイントソフト。「超新星」なる画像処理が可能とかで、早速利用。刀の根元のそれですが、おぉ〜!。

 落書きも、徐々にデジタル化へ進みつつありますが、それにしても、二枚目…難しいですのぉ〜!
akumyou 一応、映画「悪名」をば。

 田宮二郎のもうちょっとニヒルさが出ないものか。完全なオールバックになる前のシリーズ初期の作品を参考の勝新太郎。ちょっと可愛らしすぎたか(笑)。

 けれども、ドスの効いたカッコ良さも然る事ながら、それまでのちょっと間抜けっぷりな朝吉親分を思うと、どうしても、特に目のあたりがクリクリとなってしまいます。

 いずれにしても二枚目、難しいもんですなぁ。
 ここ数日、用事山積。身体もちょっとダルうてスムーズに行く用事も滞り滞りで何してるこっちゃら・・・。

 そんななかでの用事のひとつにこちらのチラシ作成。
49mogitatei「第49回新撰落語もぎた亭」
(大阪・北区〜天満天神繁昌亭/2008年3月5日 水曜日)


 今回よりチラシがカラー化されるというので、WEB上から色々引っ張り込んだペイントソフトをあれこれ駆使しながら仕上げてみました。

 パソコンに備付のソフト以上には、WEB上から寄せたソフト、色んな画像処理機能が付いており、オモシロ半分にあれこれイジリ倒していたら、こんな仕上がりになってしまいました(なので、配布分は若干のデザイン変更の場合あり)。まだ各機能を把握してない部分もあるので、使いこなすには時間がかかりますが、将来的には、落書きを交えての、各種用途に見合ったチラシなり、ポスターなりが制作できればなぁと思います。その節は、どうぞお気軽にご依頼のほどを(笑)。

 その前に、落語台本。たぁ〜、今回はお見送り!(笑)。次回第50回(7月23日)を目指しますが、今回の3月も、こちらのチラシを印刷していただいて持参くだれば、当日でも前売料金(2000円)でご入場可。どうぞ、弐千円札でも握り締めて繁昌亭、是非遊びにおいでくださいませ。

 なお、珍しい弐千円札を握り締めて来たいただいた方は、当日は1800円でご入場いただけ…て、そんなわけあるかい!(笑)
 とある方より寒中お見舞いメールが。

nigiwai 昨秋、話題をさらった(ひそかに? 笑)、在阪民放4局人気アナウンサー競演の「にぎわい阪城(はんじょう)亭」。その第二弾を是非と切望していたところ、いただいたメールには、

「ひょっとして春あたりにまた集結するかもしれません」

とのこと。

 またまた大阪城での「阪城亭」かと思いきや、予定は未定の春先集結は、ある方の独演会のゲスト…やもと。本決まりではまだ無さそうなので明かせませんが、アナウンサーの余芸…いや、堂々たる本芸がまた見られる日を楽しみにしたいと思います。
 昨日、日付を間違えた用事の、この日がその日。再び新大阪へ。

 この日は「台本検討会」ともいうべき勉強会で、会場は我が師匠のお宅にて。もう5年以上はお世話になっております。

 毎月に一度、7〜8名ほどの同僚がこぞって漫才なり落語の作品を持ち寄り、ああでもないこうでもない、師匠を中心とする意見伺い、そして交換の場。その後、師匠の自慢である手料理をいただき、わいわいと巷談あれこれ、恒例。

 この日は拙作2本を提示。無い知恵をしぼって各15枚ずつ。会の手順は、同僚の前で自身が原稿を読み、聴いてもらって、意見を伺うのですが、この日は己で読みながらも、とても疲れた…。途中で舌がもつれそうになるわ、息が続くかなくなるわで、要するにこういうときは、総じて、台本として、悪い。

 この日の分は慌てて書いたので、推敲する間が無く、従って、言葉のリズムやらテンポがめちゃくちゃ。一言一言の台詞は簡潔に、同時に「しゃべり言葉」、リズムとテンポが命なのに、この日はどうにもこうにもそんな按配。

 もう何年も続けているので、読み終えた後の師匠の意見も、自ずと推測できる。まさしく思った通りの意見を伺い、「やっぱりな」とうなだれていたら、さらに追い討ちをかけるように、

「ちょっと、テーマもやけど、ネタとしても古いんと違うか?」

 確かに一本が「旅」、もう一本は「ことわざ」。テーマとしてはオーソドックス過ぎたかもしれませんが、まさか中味も…そうか、やっぱり?。

 思えば台本を書き始めたころ、「テーマが古い」と意見された先輩を何人も見て来ました。それを見るこっちはこっちで「ざまぁ、見ろ!」。古臭さこそ、罪悪だと、心の中でちょっと見下した部分を持ったものですが。

 思った通りの感覚が、「古い」とされる、まさに自身がそんな年代になってきてしまいました・・・。

 ただ、歳をとっているからと、単純に古臭くなるわけでもなく、現に自身より年配の方を見ると、洗練され、研ぎ澄まされた感性がキラキラと輝く方もたくさん。加えて当人の「経験」も重なるわけゆえ、こうなると、もう太刀打ちできません。こういう方は「歳をとる」というよりも、上手に「歳を、重ねた」と称するべきでしょう。

 「歳をとる」、ああ、大嫌いな言葉。上手に「歳を重ね」たいもの。また、感覚のほうももっともっと磨きをかけなければ。

 それにしてもこの日は落ち込んだ。帰り道、寒さもあって、多分いつも以上に猫背であったろう。

 感覚の磨きよりもまずはこの猫背を直さなければ。

 シャキッとせんかい!!
 本日予定の用事のつもりで東淀川へ。現場に到着してみると落ち合うはずの者も約束の時間になっても現れずで、しばらく待つも寒いわイライラするわで、相手に電話をかける、

「それ、明日ですよ」

 えぇ〜?。携帯のカレンダーにもきっちりこの日と打ち込んであるので、どこでどう間違えたか。当日と設定したのが相手の方で問い質してみると、

「いついついっ日に、『約束の日、一日遅らせて下さい』と電話した」のに…と。

確かにそんな電話をもらった気が…。ところが以前にも別の用事で、事前の電話で予定を変更したことがあったので、てっきり相手の電話も、すべてが済んだもの…と思い込み。

 ああ、情けなやの引き返し。このまま帰宅するのも何なので、と、JRで環状線天満橋へ移動、徒歩で「天満天神繁昌亭」、今日は夜席、何してはるかいなぁ・・・。

 到着してみると、そうか。以前に、あるラジオ番組で予告を聞いていた、この日がその日か、
「米朝一門獅子十六」落語会」桂吉弥・桂都んぼプロデュースとあり、冠のお二人が、入門15年以下の桂米朝一門の若手(ほとんどが孫弟子、ひ孫弟子)、16名に呼びかけての精鋭顔見世。全5日間の夜席を、別料金に前半後半と分けて、各部二人会形式で4日間の計8部。

 ちなみに記録として全ラインナップを記しておくと

1月16日/第1部…桂歌之助(二代目桂歌之助・門)、桂ちょうば(桂ざこば・門)
       第2部…桂よね吉(桂吉朝・門)、桂雀太(桂雀三郎・門)
1月17日/第1部…桂紅雀(二代目桂枝雀・門)、桂佐ん吉(桂吉朝・門)
       第2部…桂吉弥(桂吉朝・門)、桂さん都(桂都丸・門)
1月18日/第1部…桂ひろば(桂ざこば・門)、桂雀五郎(桂雀三郎・門)
       第2部…桂しん吉(桂吉朝・門)、桂まん我(桂文我・門)
1月19日/第1部…桂吉坊(桂吉朝・門)、桂二乗(桂米二・門)
       第2部…桂都んぼ(桂都丸・門)、桂吉の丞(桂吉朝・門)


 そして最終日1月20日は、以上の出演者勢揃いの「米朝一門獅子十六全員集合」

という按配。

 いずれかの会が見られればと思うまま、思いがけずの掛け込みで、17日第1部が聴けた次第。
  桂紅雀さん(と彼を含めた桂枝雀一門)は上方落語協会の非会員であるため、滅多と繁昌亭ではお目にかかれないのと、一門上層部出演のホール落語などでは前座としての高座しか知らなかった桂佐ん吉さんの、今回の二人会形式、がっぷり四つな高座もどんなのだろうというまずの興味から。

 率直な感想からいえば、二人会形式とはいえ、見せ場の半分を受け持つという気合の入り方はさすがの、堂々たるもので、特に佐ん吉さんに至ってはまだ入門十年足らずとはとても感じられない、今後が楽しみ。

 またこの日は企画物として、お二人の得意根多を書き並べたアンケート用紙が配布され、ここからお客が投票、リクエスト落語会の趣。投票は2本。季節柄聴いてみたいものもあり、また、お二人の師匠の十八番もありでなかなか難しい。選ぶ楽しさに、選ばれた根多を見てああ、これか!

 アンケート用紙にあった根多も記録として列記しておくと、

・「手水廻し」
・「池田の猪買い」
・「道具屋」
・「隣の桜」
・「蛇含草」
・「おごろもち盗人」
・「いらち俥」
・「不動坊」
・「佐々木裁き」
・「初天神」
・「お公家女房」
・「向う付け」
・「禁酒茶屋」
・「七度狐」
・「餅屋問答」
・「青菜」
・「稲荷俥」
・「高津の富」

 
 繁昌亭のお隣が天満宮、1月今年初の生落語ということもあって「初天神」と、どんでん返しの裏切りが楽しい「七度狐」。う〜ん、「手水廻し」に「向う付け」も捨て難い。結果、フタを開けてみると、

桂紅雀「初天神」「餅屋問答」。桂佐ん吉「高津の富」「池田の猪買い」。各二席ずつ。

 「初天神」が入っておりました。紅雀さん、快調のマクラに続いて寅ちゃん大暴れの元気良さ。
 「かかぁ羽織持って来い」の台詞がお馴染みのこちらの噺。なので、演者さんは羽織を脱ぐことなく最後まで演じることが多い、にも関わらず、

「あ、脱いでしまいました!」(笑)。

  語り口、端正ななかにも、大ボケなキャラクターもじわりじわり。「餅屋問答」のような、登場人物やたけた大会な根多も何なく、自身の物に捉えつつある模様。心強い限り。

 一方で佐ん吉さん、「高津の富」。こちらもお正月らしい根多。また、投票発表の際にこの根多が選ばれた途端に、彼の師匠でもある桂吉朝師の面影もふと。吉朝師のこれも、未だに「平成紅梅亭」(読売テレビ)のビデオで楽しませてもらっている。なので、

「この根多は吉朝師匠につけてもらいました」という佐ん吉さんの言葉が嬉しい。投票こそせずとも、何やら「くじ」が当たったようで、これが私めにとっても、今年の弾みになればなぁ…。

 「池田の猪買い」。佐ん吉さん威風堂々で、独自の工夫も凝らされていたように思えます。

 本来なら、夜9時ごろまでたっぷり演じるべき夜席も、前述のように、後半の第2部が控えているので、全体は2時間弱と小ざっぱり。お値段も含めてリーズナブルな会で今後も続編、期待できそう。また、2時間弱ということは、時間的にも放送向きでもあり、若手を主体としたこういうがっぷり四つの二人会を、毎月もしくは隔月ででも、深夜で結構。どこかの局は制作してくれないものでしょうか。

 表に出ると、桂都んぼさんに、舞台がハネたばかりの桂紅雀さんが呼び込み。すでに長蛇の列も出来あがっていて、またお客さんの層も若い。間もなくこの日の第2部、桂吉弥さんに、桂さん都さんの会。
 共にこれまで特に落語会では珍しかった、若い女性客を初めとするご新規層を切り開いたお二人。特に吉弥さんが出演の「連続テレビ小説・ちりとてちん」(NHK)効果もあってのことかで、行列のはしばしに期待感が漲っているかのよう。

 この時期、打ってつけの若手精鋭。落語人気と、今後の期待楽しみな顔ぶれの充実。共に伺えた感の夜・・・。外の寒さも用事の早とちり勘違いも十分に忘れさせてくれました。

 さぁ、次、しっかりするのは自分の番や!(笑)
 お正月からこっち、ぼちぼち読み。

 昨年惜しまれながら、天国に召されたクレージーキャッツ植木等さんの生前のインタビューを交えた評伝「植木等伝わかっちゃいるけどやめられない」(戸井十月・著/小学館)と、そのお弟子さんを務めた小松政夫さんの「のぼせんもんやけん2〜植木等の付き人時代のこと。〜」(小松政夫・著/竹書房)、2冊。
植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない!」
(2007/12)
戸井 十月

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のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと。のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと。
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クレイジーキャッツ メモリアル DVD-BOXクレイジーキャッツ メモリアル DVD-BOX
(2007/11/23)
ハナ肇とクレイジーキャッツ

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 前者は、若かりし時代を遠い目で眺めながら、それでいてご当人の言葉、鮮明な記憶として生き生きした文章にまとめられ、これ以上ない最高の評伝。無責任男を、最後まで貫き通した責任感の強さ、魅力に包まれた素敵な一冊。後者は、やはり若かりし思い出をやはり生き生きと記しながらも、これからまだまだ先の教訓として捉える小松政夫さんの芸は人なり、十二分ににじみ出た、青春グラフィティーとして爽快な後味。特に、今や十八番の「淀川長治のものまね芸」誕生秘話は、植木さんはじめ、師匠の仲間であるクレージーのメンバーの温かな眼差によって支えられた賜物。当時の小松さんになった気分にも浸り、ぐっと迫ります。

 笑いに賭けた日本一の師弟男たち。師匠とお弟子さん、それぞれの視点で描かれた2冊を時期同じくして拝読できるのは、まだまだざっと見ながらも、大変な厚みを感じます。植木さんの笑顔の表紙も嬉しい限り。
 昨日より、いよいよ30年ぶりのリメイク、リニューアルのアニメ「ヤッターマン」(読売テレビ/毎週月曜夜7時00分〜7時30分)がスタート。

 とりあえずはオリジナルでどっぷり育った世代、どんな按配かを録画で確認も、一言で言えばなかなかの出来映え。要所要所、新たな設定が施されたり、今風なスタイリッシュぶり。ただ、画像にしてもキャラクターにしても洗練された作品を見慣れた今どきの子供たちには、主人公をも食ってしまう、悪役トリオはともかく、その悪役がなんでこんなオッサン??などと、ギャップを感じてしまうかもしれません。

 また、どっぷりオリジナルファンにしてみれば、あまりに鮮明な画像と、デジタル処理がほどこされての比較的スピーディーな映像変化に、どうも、悪玉トリオのテンポが付いて行けてないような…。この悪玉トリオ、演じる声優さんは30年前のオリジナルを奇跡的に再現!。いわずもがな、それ相応のお歳を召されたはずだが、問題はそこではなく、やっぱり、映像がスピーディー過ぎるというか、今どき過ぎるのではと。

 さて、どんな手法で今のアニメが作られているのかは知りませんが、もっともっと、ギクシャクとした、アナログな雰囲気を、画面のどこかで見せてもらいたいもの。そういう意味では劇中の音楽は、当時の雰囲気を今に残し、何とかその世界観を守ってくれていました。

 初めて見る子供たちと、30年前子供の、親世代。何やかんや言いながら、一緒になって楽しめるのも、なかなか良いもので、平成の「ヤッターマン」。30代のオッサンも、さらにお付き合い、長くなりそう…。

 そんな矢先に、30年前のオリジナル主題歌を歌った山本正之さんが、今回のカバー主題歌に「一言物申した」記事が…。

 今回のカバー主題歌制作までの経緯が、今回のスタッフ側と山本さんに色々相違があったそうで、それを拭いきれぬまま、山本さんからしてみれば、見切り発車的スタートにとなってしまった模様。オリジナル、産みの親としての複雑な心情が、初回放送後、一般にも報じられてしまったのでした。

 山本正之さんというのは、もう、「ヤッターマン」というか、これを含めた「タイムボカンシリーズ」には主題歌はもちろん、劇中音楽にしても、声優としてもそう、欠かせない存在。「タイムボカン」で分からなければ、間寛平師の大ヒット曲「ひらけ!チューリップ」や、笑福亭鶴光師が深夜放送から放った「うぐいす谷ミュージックホール」、それと、山本さんのお膝元、名古屋は中日球団の応援歌「燃えろ!ドラゴンズ」では、ご存知やも。

 とにかく、あの声、あのメロディ、あのテンポ良さは、ちょっとやそっとでマネできない代物で、シリーズ全体から見ても、その関係はまさに幸福な蜜月にあった、にも関わらず、放送局も変わって、30年を時を経て、不安と期待のいよいよ発信の直後に、まずの不安が、しかも送り手側から露呈してしまったのでした。

 ちなみにカバーを手掛けたのは、あの世良正則さんと野村義男(ヨッちゃん)によるユニット「音屋吉右衛門」、ご両人の年齢からしても、大人の魅力のギターデュオ。ゆえに今回のカバーもアコースティックな味わいで、ヒーローアニメにも関わらず、その渋好みが、ギャップとして何とも「タイムボカン」らしいというか、制作のタツノコプロらしい、ある種の「遊び」ともとれて、それはそれで有りなのかなぁと。もちろん、「何で世良正則やねん?、何でツイストやねん?、ふとがね金太はどないしてんねん?」と、まずの「?」が走馬灯も、これまた訊くところによれば、「ツイストのデビューと、『ヤッターマン』(オリジナル)が1977年」…なので、作品への思い入れもあって、とある。

 世良さんの年齢から考えれば、1977(昭和52)年同士の思い入れはあっても、作品自体にはそんなん…ウソや〜ん!、穿ってしまう。ただ、真相や否かをツッコむのではなく、今回カバーへの理由の、何とも「後付け感」を漂わせながら、ご当人がいたってマジメに語ってしまうところも、これはこれでギャグのよう。あ、ヨッちゃんの方は世代てきにもドンピシャの、作品自体も好きそうな…。したがって、今回のカバーは、私め個人としては、「良し」の範疇…だっただけに、この後に及んでのオリジナルの山本さんの心情も十分に汲み取れて。

 どうせなばら、いっそ、隔週で主題歌、カバーとオリジナル、交互に流したらどうなのか。今の子供たちは、オリジナルを受け入れるのか。またオールドファンは、カバーを「シャレ」となど、認めるのか。いや、主題歌のみならず、作品自体も、新作と再放送、同じ時間帯で交互に流してみれば?…けど、この場合、多少の設定も違ってるのでヤヤコシイな。
 
 いずれにしても、主題歌の新旧対決、決戦投票というのも新たな評判を呼ぶ…はず?

 そんな「事項」で、ちょっと無理矢理ですが、アニメソングの、こんなカバーCDが。
僕らのアニソン~ロックでトリビュート~僕らのアニソン~ロックでトリビュート~
(2008/01/16)
オムニバス、水木一郎 他

商品詳細を見る

 あのバンドが、まさかのこの主題歌!。ギャップだけでも楽しいラインナップ。

01. ラムのラブソング/DOMINO88(『うる星やつら』より)
02. マッハGO GO GO/THE COLLECTORS(『マッハGO GO GO』より)
03. CAT'S EYE/ANATAKIKOU(『CAT'S EYE』より)
04. 魔法使いサリー/detroit7(『魔法使いサリー』より)
05. アンパンマンのマーチ/GELUGUGU(『それいけ!アンパンマン』より)
06. はいからさんが通る/HOOVER'S OOOVER(『はいからさんが通る』より)
07. はじめ人間ギャートルズ/水戸華之介&3-10Chain(『はじめ人間ギャートルズ』より)
08. 霧の中のロンリー・エロース/ロマンポルシェ。(『おちゃめ神物語コロコロポロン』より)
09. ワイワイワールド/レトロ本舗(『Dr.スランプアラレちゃん』より)
10. マジンガーZ/Vocal:水木一郎,Remixed by Munenori Takada & Teruo Konishi(『マジンガーZ』より)
11. アパッチ野球軍/大西ユカリと新世界(『アパッチ野球軍』より)
12. 葛飾ラプソディー/Yum!Yum!ORANGE(『こちら葛飾区亀有公園前派出所』より)


 楽曲にあるオリジナルは、個人的にも認識があるものばかりなので、まずは楽しめそう。あとはカバーのギャップをどう吸収するか。おっと、大西ユカリと新世界もある。おっと、水木兄貴の、おっと!…ロマンポルシェ…『おちゃめ神物語コロコロポロン』…♪エ〜ロスエロスでえろ、スンマヘン!!(笑)

 「ヤッターマン」と同じタツノコ作品の「マッハGo Go Go」…THE COLLECTORS、ごきげんさん!。

 やはりカヴァーは、オリジナル歌手の当時の年齢、もしくは今の実年齢よりも若いアーティストの方が、オリジナルへの畏敬と、同時に自分らしさもぶつけてくるので、聞いていて心情的にも心地がよろしいです。

 …となると、「ヤッターマン」、今回はちょっとスカポンタン・・・??
 先週末より色々と誘われごと。ありがたいことです。

けど、そのほとんどが遊びやら飲み食いやら。今一番誘って欲しいのは、

仕事のほうなんですけどねぇ・・・。

 ほんに、出費嵩むこといろいろ。入ってきたと思たらスグ出て行きよるン。

まるで自転車操業。いや待てよ、この自転車、よう見たらチェーン外とるがな!

 何にしてもあれやこれや。とにかく先立つものがおまへん!。先立つ不幸より、もっと不幸(笑)

 いや、こうなったらイモ食うて屁ェこいて首つって楽にならんとしゃあないかなぁ〜!

 連日、辛気臭い話ですんませんのぉ。日頃の出来事、だから書くのはイヤなんです。こんなことばっかりですから(笑)。

 でもね、事態は…マジで、深刻ですワ!(-_-;)。

 成人式から十ン年経ってまさか、こんな状態とは情けない。どっかの新成人みたいに暴れるスタミナも、おまへん・・・。
 
 かねてより調子の悪かったプリンター。インクも高くランニングコスト最悪のRE○MARK製ということもあって、安くてエエのんあれへんかいないなぁとあちこち。

 ところがどうにもこうにも中古、よろしくない。店先の、中には現品箱なし剥き出しで「200円」というのがありましたが、さすがにそこまではなかなか…。ジャンク品とも銘打たれてあるので、スグに壊れそうな気配。

 色々、知人にも安いのを探しておいてもらっていたら、

「ヤフオクも探したらエエねん」

 ヤフオク…噂の、ヤフオク(笑)。オークションページは何度か覗いてはいたものの、実際に落札したり購入したりという経験は皆無。よって、その方法も分からないので長らく、食わず嫌いならぬ、買わず嫌いの、見てるだけ〜。

 そのことを伝えると知人、懇切丁寧なオークション参加方法を記してメールをば。その通りになんとかこなすと、あら、参加の権利がもらえた!、何と簡単!

 早速とあれやこれや眺めてみると、さすがというかその数膨大。プリンタ一式の写真に、動作確認も施されて、至れり尽せりの解説文に目をやりながら、おっと見付けた、ECSON製のカラリオ〜♪。お値段、何と500円!

 安ゥ!…といっても、500円ではまだ買えない。ここからが勝負だと知人。曰く、作戦、

「あと○時間、あと○分と表示されるので、締め切り時間ギリギリで値段を上げて」と。

 なるほど。あと○分の表示。締め切り時間は「22時10分」とあって、その間、時計とニラメッコ。でも、初オークション参加、ちょこっとだけでも入札しておきたいと、100円単位の入札、まずは「600円」と上げてみた。締め切りまであと10分のところ。この時点で、

「あなたが最高額です!」といった内容のメールもわざわざ。

 そうか、600円でプリンターて何やアホらしいなぁと、5分後、再び商品のページを覗いてみると、700円に吊り上がってるン!。さらに1分後には800円へまた!。
 …いくら100円とはいえ、これにはドキドキ。あちらこちらから、このプリンタを狙って壮絶なオークション、締め切り真際の攻防、予感。

 すかさず900円と提示したら、「只今の最高額は1000円です」と、同時に吊りあがっていて、こちらの画面は「1100円」と、落札額も勝手に提示。1100円で決定ボタンをクリックすると、「只今1200円…」となって、ええ?。仕方が無いので、締め切り10秒前のところで、

「1500円」と値をあげると、何と、締め切り時間が5分も伸びた!

 へぇ〜、オークションにもロスタイムあるの??

 1500円を境にしばらく、動きがない。4分前、3分前…2分前。う〜ん、さらに1600円に上げてみようか躊躇するも、下手に上げると、ここからの1分間、またもやバトル勃発するやも。いくら100円単位とて、チリも積もれば山となる、とチリ人妻のアニータも言うとりますし(?)。静観の構えで、1分、50秒前、40秒前…。くぅ〜、この1分がヤケに長い。20秒前のところで、もうイッチョ!と1600円に上げてみたら、

「おめでとうございます、あなたが最高落札者です」

 結果は1500円。「1600円」は時間的に間に合わなかったみたい。いずれにしてもどうやら、納まるところに納まってくれて、ほっ。それにしても、興奮しました。こんなんですか、ヤフオクというのは…?

 にしても、たったの1500円ですか。恐れ入りました。壊れたRE○MARK製は、ビッ○カメラで、1万円もした。それでも、スキャナとの複合機なので安いかなと思ったら、そこが安物買いの銭失い。肝心のインクが1本、4000円もするんやから、ねぇ奥さん、たまらんですわ。

 1500円+送料を入れても、3000円程度。ビンボー人にはありがたい話です。

 現物は今週中には恐らく届くはず。中古ながらも快適に動作してくれるか、はたまた、まさかのババツカミか。いずれにしてもノークレーム、ノーリターンが常識のようなのでアタリが出るかハズレが出るか、十万円七万円五万円運命の別れ道(って、1500円やけど 笑)。

 嗚呼、到着が待ち遠しい・・・。
 今回は昨年放送分の傑作VTR集を挟んだ、笑福亭鶴瓶、松嶋尚美ご両人+謎の男(歌手の中村行延さん)、そして俳優の浅野忠信さんをゲストに招いた新年会スペシャル。

 ざっと見の、あとは録画したものを再生するとして、チャンネルを合わせた途端に、鶴瓶・松嶋のご両人、今年の計画トーク。

 去年、一昨年、限定バンド「KILLERS」で日本武道館制覇に次いで2008年は、松嶋さんの夢…

「今年は、大きな盆踊りしたいな。櫓を組んで。『きらきら音頭』とか出来へんの?」

 と目前の、謎の男(歌手)に。

「きらきら音頭?どんなんやねん」と乗ってくる鶴瓶師に

「あるやんか、ほら、『♪ええ〜ん、さ〜ては、この場の皆様へぇ〜…』」

「って、そら河内音頭やがな!」

「私、河内音頭歌いたいねん!」

 松嶋尚美嬢、今年の夢は、河内音頭の壮大な盆踊りなのだそうで、なるほど、東大阪出身、どっぷりカワチアンでした。これを受けて鶴瓶師、

「それやったら、“新聞(しんもん)詠み”みたいなのんやったらエエがな」

「新聞詠み?…新聞(シンブン)やったら読んでるけど!」

「誰がシンブン…けどまぁまぁ、意味は似てるわな。
 エエでぇ。お前の場合、『大阪府警文句あんのか!音頭』でもエエがな(笑)」

 以前の放送で、松嶋さん、大阪府警に物申した、申した…(笑)。

そんなん出来るかなぁ、と大いに乗り気の松嶋さん。

「伴奏もギター(謎の男)がおるがな」

 これに松嶋さん、

「えっ、河内音頭にギターなんか居る?」(笑)

 アハハ、だめだこりゃ(笑)

 けれども、盆踊り大会には自ら太鼓演奏を買って出るなど鶴瓶師も大乗り気。

 ギターは行延さんがそのまま担当されるのか。いや、ひょっとして鶴瓶師の頭にはそれなりの計画がありそうな…?

「ギターは、菊水丸とこの石田にやってもろたらエエがな。あいつオモロイやっちゃで〜。どうせなら、菊水丸も皆に来てもらおうや」

なんてなサプライズ、も…?

 2008年夏の河内音頭界、嵐の予感…?
harunokeiko02 「さてはトコトン菊水丸」(MBSラジオ/2008年1月11日放送)『トコトン生ゲスト』には浪曲師・春野恵子さん、ご来場。

 以前に、やはり浪曲界の若き星、菊地まどかさんがご来場された際、ほどなく、まもなく春野恵子さんもと期待しておりました。何しろ、お二人はこれからの浪曲界を支える期待の両輪。河内音頭の櫓でも鍛えた、本格派のまどかさんに対し、やや後輩にあたるも、名人・春野百合子師の門を叩いたときのように、トコトン一途の正面突破、恵子さんには、その容姿とは裏腹の、意地と根性が垣間見える、これぞ浪花節、本領を地で行く力強さも。

 過日、テレビの「上方演芸ホール」(NHK大阪)で、両輪競演が実現し、十八番の自信作「嫁ぐ日」という新作をかけたまどかさんに対し、恵子さん、百合子師匠に最初に教わったという「出世太閤記 秋風矢矧(しゅうふうやはぎ)の橋」を口演。

 物語は、豊臣秀吉がまだ日吉丸と名乗った幼少のころ、天下人への道、その発端のキッカケとなった、豊臣家の家臣・蜂須賀小六との出会いの場を描いたもの。このときの、特に日吉丸が良かった。将来をしかと見据えた少年・日吉丸の力強さを凛々しく演じきって、また、言葉遣いも変に古めかしくもなく、聞いていても、頭に世界がスグに描けました。

 ことに日吉丸。もちろん、日吉丸であっても、恵子さんが演じるそれは、まるでアニメ「ドラゴンボール」『孫悟空』や、ちょっと古くは、「母をたずねて三千里」『マルコ』のような愛らしさ。これをどう見るかは、ご当人はもちろん、従来の浪曲ファンからも色んな意見が訊かれるやもしれませんが、テレビやアニメで育った私めのような30代の新参ファンには、一言で、親しみやすかった、という印象。やっぱり、何はおいても親しみやすさが一番です。

 番組でも伺えば、浪曲師へのキッカケとなった、好きだった寄席通いで、好みの演者さんが、落語では春風亭昇太師。講談では今の神田山陽師。そして浪曲では、国本武春師。いずれも、それぞれの世界で新風を巻き起こし、新たなファン層を開拓した、現在の名人たち。親しみやすい“恵子節”の、原点といえば、なるほど、頷けます。

 恵子さんの若さも手伝って、余計に馴染みやすいということもあるのでしょうが、とにかく若い演者が飛び出さないと、お客さんも開拓できません。ゆえにかかる期待は内外ともに大きいはず。

 そんななかで、やはり落ち込むこともあるようで、そんなときには、何はさておき、稽古に勤しむのだとか。

「稽古にかかれば、気持ちだけでも前進したように思える」

 なるほど、稽古の虫の恵子節か。納得。

 同じ節芸、先輩でもある河内家菊水丸さんによれば、

「最初に見たときよりも、先日のテレビで聴いた浪曲は、格段の進歩ですなぁ」、絶賛。

 また、春野百合子師にしても、先代の初代京山幸枝若師にしても、浪曲師でありながら河内音頭も天下一品。菊水丸師とは切っても切れない、節芸一大。恵子さんにも是非「河内音頭を」と勧めておられました。

 隆盛兆しの浪曲界。こういう世代の新スターが飛び出すのは、近しい世代としても嬉しくもあり、また、縁も感じます。若い方々が盛り上がるところで、浪曲の会自体も随分、増えたのではないでしょうか。

 機会をみつけていつかは生で伺いたいものです。イョ〜ッ!
 夕方から知人に会うので大阪へ。というか、この日に会えるように日時を合わせてもらえるようにと、そのワケは…

 朝から、なんばパークスで行われた、大西ユカリさんの「新春トークショー」を覗きに。トークショーは、大阪は今宮戎神社の本戎(えべっさん)恒例「宝恵駕籠道中」の出発式も兼ねており、新春らしく賑やかな振舞酒もあって、これで浪花の街も新年迎えた感十分に。

 宝恵かごは大阪、ミナミの各商店会や、劇場が主体に、それぞれがこぞって、「大阪の顔」をかごに乗せて、昨年に引き続きユカリさんは、地元新世界の「浪速区商店会」のかごに。朝の10時半開始に合わせるべく余裕を持って会場に到着するも、自宅からの電車道中、どうも体調がおかしくなって、何やかんやと難波の駅で整えていたら、パークスの会場にギリギリの到着に。しかし、これが良かったのか、ちょうど周辺に辿り着くところで、会場入りのユカリさんにバッタリ。開口一番、笑顔で「おはようさん」。

 あの笑顔が数日後には、梅田芸術劇場でのミュージカル「ファントム」で、悪役に豹変してしまうのだから…タァ〜、おっとろしいよ〜!(笑)

 何にしても正月一番にご挨拶いただき、有難い限り。トークショーでは、その「ファントム」の稽古模様や、昨秋発売された新曲「南部の女」も披露されてお得感。正月明けてから、強行スケジュールでユカリさん、やや体調も崩されたようですが、何の何の。果敢に新たな分野へと挑まれることでしょう。

 そのまま今宮戎まで練り歩くつもりでいたのですが、前日にパークス会場の地図を、ホームページで調べていたら、その7階ホールで、なんとこの日から「R−1ぐらんぷり2008」の大阪第一次予選がスタート。せっかくなので、というか、今宮戎まで歩くも良いが、「R−1」の方が時間的にも、夕方までの時間が埋まりやすいだろうと。また、第一次予選ゆえ、とんでもない掘り出し物があるやもとの期待もあって、宝恵かごのユカリさんをお見送りして、いざ、7階会場へ…。

「R−1ぐらんぷり2008 大阪・第一次予選初日」(大阪・浪速区〜なんばパークス/2008年1月10日)

…と、タイトル打って、毎度のライブレポと行きたいところですが、

なんと、この日の出場者だけでも160組超!…と、この日司会の矢野・兵動さんにカマされて、思わず、尻ごみ。一人2分の持ち時間、単純に考えても「×160」…合間にMCが入っても軽く6時間は座りっぱなし。あちゃ〜!(笑)

 とりあえず見られるところまで見せてもらおう、というわけで、見られるところまで、時計とニラメッコしながら。

 8組なら8組、まず矢野・兵動さんがまとめて紹介してから、それを一区切りとなるので、余ほどのメモでもなければ、アマチュアも入り乱れた群雄割拠、誰がどれだか分かりません。とにかく、11時30分開場のころはまばらな客席も次第と埋まって行き、怒涛の連続2分間劇場、波状攻撃スタート。

 とにかく、居るわ居るわ。出るわ出るわ。キツイわキツイわ、ドラえもんだわアンパンマンだわ…。

 5年前でも若手漫才で、「ドラえもん」がどうのこうの、「アンパンマン」がどうのこうの、「サザエさん」がどうしたこうしたというアニメネタは、「もう古いのでは?」と思われていたのですが、いやいやまだまだ、未だにこの手のネタは根強く、そして、ツライ。けれども、持ち時間2分でお客さんを掴むには、これが一番手っ取り早い。なかには、へぇ、ほぉ、よく出来てるなと言うネタもあったのですが、大抵は、画用紙に描いたイラストを用いた紙芝居風のネタ。終わってみれば、みんな「絵ェ上手いなぁ」という印象しか残らない(笑)。
 それでも、この日のために自宅なりでコツコツと紙芝居作りに勤しむ姿を想像すれば、それもまた涙ぐましい限り。

 また、がっちりと漫談で挑んでくる方もいて、世の中に対する切り口も様々。そのなかで一番、良かったのが、

「私は●●に対して暴行、暴力を振るってしまいました」という台詞から始る独白ネタの彼。最初は「他人」に対して起こしてしまった暴力(もちろんネタです)の独白が、いつしか「パソコン」のような人間以外にも放ってしまうことになり、その独白や理由が段々とエスカレートしていく、といったネタ。演者の風貌も犯罪者っぽくて、ネタの中身と合っていたのも良かった・・・。

 それと、これは名前を覚えていた、「インフォメまきちゃん」というアマチュア(?)の出場者。芸名にある通り、恰好は百貨店やデパートのインフォメーション嬢のスタイルの一人コント。「2階は○○です」、「○○売り場は3階です」などと、2本指、3本指などで説明する指で、最後はお客を攻撃する、というそれだけのコント。2分間、単純に分かりやすいのが好印象…ほんに、そのぐらいしか各演者さんとも見分けられないほど、とにかく怒涛ぶり。

 そんななかでも、月亭八光さんや、吉本新喜劇川畑泰史座長といった有名どころも参戦で、1ブロックごとの出場者紹介のたびに、

「次には、有名どころ、誰が混じってるか」という期待も高まります。

それと、

「このブロックはもう一つやったけど、次のブロックには(無名でも)、
ひょっとして掘り出し物、あるかも!」

 ところが、幾