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satetoko35 河内家菊水丸社中、2008年度の河内音頭櫓ツアーが、昨日の、東大阪・石切神社額田グラウンドにて踊り納め語り納めの、無事完走。見届けて参りました。

 それにしても石切神社と訊いて、近鉄沿線最寄駅。午後6時開始に間に合うように何とか駅に到着出来たは良いものの、改札口を出た地図もそこそこ、「ああ、ああ行ってこう行って、なるほど、こっちかい」。そんな確認なんぞをしていたら、続々と改札から乗客も降りてきて、皆が徒歩でゾロゾロと一方に向っていくので、「よっしゃ、この人らの後に付いていけば、とりあえずは参道には辿り着くやろう」とその後を付いて行くと、前を歩く主婦と思しき女性、その前を歩くさらにご婦人方、さらにその前を行く学校帰りの女子高生。さらにさらにその前の前を行く買い物帰りのお母様…とにかく付いて行く付いて行くの、参道、参道…参道どころか辺りは生駒山系の斜面に断つ高台の高級住宅地…その住宅の一軒一軒に、前を歩く方々続々と…ご帰宅あそばせる!

 はぁ〜?皆、石切さん向いまへんのんか?。

 気が付けば住宅街をポツンと一人、立ち尽してしまっておる。付近に地図を見ても、住宅街の丁目、丁目の地図があるだけで、こっちへ行けば「石切神社」。そんな気の利いた書き込みはない。うん?しばらく歩き歩きで、住宅地の高台から、神社と思しき、例えば木の茂ったような杜を探してみてもどうにもこうにも見当たらず。杜よりも、生駒から眺める山下の夜景がぼちぼちと輝き始め、「まぁ、百万ドルの夜景だわ、うっとり!」…なんかしてられるかい!

 もう上ったり下ったりの高級住宅地を再び、来た道へ戻りながら、最初に着いた、近鉄石切駅に舞い戻ることに。もちろん、道中で誰かに会えば道も尋ねようもんの、人っ子ひとり出て来ない。夜景は輝けど、住宅の門灯すらも真っ暗な道を再び再び、とにかく石切駅。もうこれだけで膝もガクガク。何とか到着もかなって、改札の駅員さんの神社の場所を尋ねると…

 「この駅を出た通りを左にまっすぐ。突き当たりを右に行ったら神社ですわ」

 何と!

 先ほど、改札を出た乗客連の後を付いて行った、まったくの逆方向だったのである。というより、参道に向う人の姿は先ほどの時点で皆無であった。なので、前を歩く主婦らはそれぞれ我が家に向っていたのは至極当然の、理屈なのである…。というてね、ほな、最寄の駅降りて、家帰る帰路…徒歩やと思いますかい?。そばに駐輪所があるんです。最寄から家帰るなら、そこに止めてたバイクやら自転車で家帰ると思いますやんか。自転車やバイク乗ってたら、「あ、近所の人かな。」てなもんですよ。それを全員が徒歩の…また、皆、何となく信心深そうな表情してたので、余計ですわ。皆、神社行く思いますやん!

 と、勝手な思い込みが招いた無駄な山歩きを、また、してしまった。考えてみれば、櫓巡りの歴史は、事前の場所確認を事欠いたがための、迷い道と無駄歩きの歴史である…。

 足腰ガクガクしたまま、駅員の言われる方向に歩け歩けの参道、参道、参道…の、また、この参道が長い!。でまた、回りの店かて閉まってる閉まってる、暗い暗い。ほいでまた下り道が続く続く。下り傾斜に歩く勢いが加速する。しかも、音頭の音色を探しながらであるから、アンテナ状態となる耳を頼りとする分、自然と前傾姿勢になる。そうしてスタスタ歩く姿は「オレは博多淡海か!」と我ながらツッコミたくなるほどだ。に、しても歩くがな、これ。何度も言うように、真っ暗の参道、神社はまだか、まだ音頭は聞こえぬかと耳だけを頼りに歩き進めると、あ、イタッ!

 痛がっているのはもちろん私…だけではなく、達磨のような石像みたいなもんが店先に飾ってる、それにぶつかったんやかなと思いきや、まさか石像までが「うゥ〜!」と声を漏らしている。ギョッと暗闇のなか目を凝らすと、達磨のような石像みたいなそれは、ガンニン坊主にようなゴッツイ身体のツルツル頭のオッサンがその場に寝転がっていた姿だった…。アカンではないか!、そんなとこ寝てたら!思わず腹立ち紛れ、ついでやとばかり、もう2〜3べんぐらい蹴飛ばしたろかいとも思ったが、そうも行くまい。しかも参道、バチが当たっても何なので、ま、フツーに謝ってしまう。

 さらに道を進めるとやがて、参道の下りも段々緩やかななものとなり、目的地に向うに従って、周りの景色も開けてきた。

 それにしても景色が開けてきたのはともかく、道が緩やかになると足取りも再び重たいものになってしまうのだが、先ほどまでの勢いが至極調子の良かった分、道は緩やかになれど、「緩やかちゃうちゃう、まだまだ、下り坂〜」と、ダマシダマシ、スタスタ歩いてしまう心境って何やろう。今までの勢いがその一瞬で否定されてしまったような、その否定を、簡単に認めたくない思いが、おかげで、会場の額田グラウンド、到着を早めてくれた。6時15分ごろ。近鉄石切駅に到着後、約1時間後のことである…。

 到着すると、菊水丸社中、既に「藤山寛美物語」が始まっていて、その後、生駒一師匠の「かいかいづくし」など音頭が続く。生駒師匠は、菊水丸師を少年期からご存知で、会うたびに本名の「キヨシ」に因んで「キヨっちゃん」とお呼びなるそう…とは、菊水丸師・著の新刊「音頭ボーイ」(ヨシモトブックス)から。また、菊水丸師のレコードデビューの際にも多大な尽力を与えた音頭界のスター。ちなみに、菊水丸師が随分以前にゲストで出演した、「さんまのまんま」(『お前か!?カーキン音頭の唄い手は』関西テレビ/1991年6月10日放送)では、菊水丸師が一席音頭を披露した後、明石家さんま師をして、「菊水丸、お前、河内音頭上手なったなぁ!、一瞬、生駒一さんかと思たわ!」と絶賛されていたのを思い出す。

 話戻して、額田グラウンド。生駒会に引き続き、再び河内家菊水丸社中、後半戦。「松づくし」からオーラス「祐天吉松」 へたっぷり長講58分。サービス満点、踊り納めに相応しいステージである…といっても、例の如くそばから音頭を、聴かせてもらっただけですが。その前に、膝は到着後しばらくは爆笑ヒットパレード、震えっぱなしであった…。

 終演後は恒例のサイン大会、撮影大会。私めも手持ちの「音頭ボーイ」、ようやくサインを頂戴することが出来た。それにしてもこの著書のカバーが素晴らしい。版画家・森英二郎氏渾身の、八尾・常光寺、夕暮れの河内音頭大会、風景である。あまりに素晴らしいので、恐れ多くもこれを素材に頂いたサインを加工して、落書きショウにしたためてみた。

※まともにカバーをご覧になりたい方は是非、著書お買い求めのほどを。それにしてもこの版画の、原画みたいな作品はどこかで見られないものかしらん。スゴイ!細かい!にして、豪快、壮大!!

 今夏のラスト櫓。三条史郎師表情豊かな太鼓が唸り、石田雄一先生のギターが「フォーエバー係長」のごとく、フォーエバーに響き渡り、和泉夏子嬢もお囃子に加わりフルメンバー、菊水丸社中、2008年の夏は…そうそう、遠路はるばるお見えになられた田中徳三監督の奥様にも見守れながら無事完走と相成った。監督の奥様には、大西ユカリさんとの2ショット写真も拝見させてもらった。あ、ユカリさんといえば、お母様もお見えだったのではなかろうか。「煮ぬきのおかあちゃん」である(笑)。お友達とお見えだったと思うので、水をさしてはならぬとご挨拶は遠慮させてもらった。

 それにしても、監督の奥様、お元気である。監督がお亡くなりになられたというのに、といえば余計かもしれないが。監督が最後のお仕事であちらこちらにたくさんの「息子」や「娘」をもたらてくれたのだろう。愛おしくあちこちでステージを見つめながら、きっと元気を得られているのだろう。何にしても、良いことだと思う。

 それにしてもあっという間の櫓ツアー。あの京都府相楽郡南山城村での出陣式(やまなみホール/2008年6月29日)がまるで遠い昔のようである。櫓巡りの回数的には昨年より少なかったものの、要所要所の会場でそれぞれ堪能させてもらった。

 思い出の場面を胸に秘め、再び山(来た参道)に戻って、(石切駅より)、帰路に着く。

 今朝から、特においどの辺りが毎度オイドでガチガチの筋肉痛。石切さんはデンボの神様であるが、オイドの神様ではないことを改めて痛感した…イタタタタ、ギャ〜ッ!。
コメント
この記事へのコメント
ちょっとしたハイキングだったんですね。
お疲れさま!!
帰りも石切駅から???
もうお店も閉まっていて恐くなかったですか???あそこは、手相占いのお店が沢山で、昼間はけっこう
面白いんですがね。
新石切駅が一番近かったんですよ〜〜来年は絶対一緒に踊りましょうね。では来年まで・・・・
2008/09/15(月) 07:58 | URL | まさよ #-[ 編集]
まさよさん
 おつかれさまでした。はい、新石切が近いとは伺いましたが、そこらはへそ曲がりというか…しっかり来た道、参道を登らせてもらいました。願人坊主も消えておりました(笑)。

 てなわけで、未だに尻肉、パンパンでございます…。はぁ〜あ(笑)
2008/09/15(月) 23:55 | URL | のみっさん #tSD0xzK.[ 編集]
おいどボーイ
たいへんお疲れ様でした。笑わせていただきました。盆踊りの櫓っておもいっきり地元でやってるもんですから、我々外部の人間が行く場合はなかなかストレートに行けませんね。だいぶ前ですが、桜川一門の江州音頭を見に門真か寝屋川だったか小学校に行こうとしたんですが、かすかに聞こえる盆踊りの音を頼りに、けれどなかなかたどり着けなくて汗かいたことあります。近付いてきた証拠に、浴衣ガール(たいがいがケツでっかいおばあちゃんか小学生)の姿を見つけると安心ですけどね。あの時は、江州音頭における新聞詠みの桜川唯龍さんの音頭にびっくりこいた。なんせ、会場に行く前に家でなにげに読んだ毎日新聞の記事、雪印の牛乳問題(思えば今日までの偽装問題の発端だったか)、がすでに音頭に盛り込まれてるんです。すんごいなと思って。

昔、長田区の若松町のメーデ―のイベントに旭堂一門が講談やなしにバナナの叩き売りやガマの油やバイオリン演歌をやるっていうんで行ったんです。このあたりの中小企業の労働組合が主催の手作り模擬店がいっぱいのイベント。このときJRの駅で菊水丸師とばったり。菊水丸さんが出るって知らなかったもんですからね、うれしかったですね。初めて話させてもらったんですが、そのとき私は「先日、芸能楽しむ会で聞かせてもろた、国会議事堂前ゲリラライブ大蔵省金返せ―音頭、あれ、俵星玄蕃の世界ですね」と言いますと、菊水丸師、まんざらでもない微笑を浮かべられたのを思い出します。

そのときは、「金返せ―、大蔵ショ」音頭と横山やっさん物語音頭、石田雄一さんの自由自在のギターともども堪能させていただきました。なんでも若松町は石田さんの生まれ育った町だそうな。
2008/09/16(火) 07:23 | URL | ぶうち古谷 #dUIL55ps[ 編集]
ぶうち古谷さん
 そうそう、おもいっきり地元ですからね(笑)。なので部外者がノコノコと寄せてもらうのはやや憚れるのですが、その分を道に迷って、まぁ「トントン」、良しとしましょか、みたいな(勝手な解釈! 笑)。昨年の信貴山の櫓は、バスを乗り間違えてしまい、思いっきり遭難しそうにもなりました(笑)。

 いやいやホントに、音頭はもちろん、色んな芸事でも時事ネタが盛り込まれた時に、その演者さんのセンスというかアンテナの鋭さ。それに数日(ひどいときは数ヵ月)先上演用に仕上げなくてはならない、台本書きとしては、そこらを盛り込めない歯痒さも含めて、勉強にもなるところです。
2008/09/16(火) 17:49 | URL | のみっさん #tSD0xzK.[ 編集]
時事ネタ
のみっさん、こんにちは。あの、いうのん忘れてましたが、じつはわたし、落語一番搾りに参加してましてん。初期のころ、2年間ほど、新作落語を2本ほどとりあげていただいて。うち1本は時事ネタで、ちょうど官官接待が問題になってたんで作った新作が「日本役人国屋文左衛門(にっぽんはやくにんのくにやぶんざえもん」。傑作ですわ(爆)
2008/09/17(水) 12:59 | URL | ぶうち古谷 #1ZqFZOmw[ 編集]
ぶうち古谷さん
 それはそれは!。大先輩であられたのですね。失礼致しました。
 時事ネタの扱い方も私めの場合は、全体のテーマしてしまうと後で古臭くなってしまうので、なるべく、くすぐり程度の「遊び」として放り込める程度で。再演の時にはその部分だけメンテナンス出来ればある程度のラインの作品に仕上がるのではと考えます。
 ま、目先の笑いも欲しいですが、やはり全体のテーマが一番で、これがなかなか難しいんですよねぇ。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど!
2008/09/17(水) 22:43 | URL | のみっさん #tSD0xzK.[ 編集]
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