日日の自惚れ

10月13日をもって更新・公開終了。
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minami 「笑点」(日本テレビ/1966年〜)では司会者(1970年就任)、「お笑いオンステージ」(NHK/1972〜1982年)では『てんぷく笑劇場』の座長、「スターどっきり㊙報告」(フジテレビ/1976年〜1979年)ではキャップ、そして「三波伸介の凸凹大学校」(テレビ東京/1977〜1982年)では校長先生。

 様々なキャラクターで70年代のテレビ界を縦横無尽に席巻した三波伸介さん。圧倒的な大声で司会者としての「笑点」では、桂歌丸師と三遊亭小円遊師による火花散る激突をなだめたり茶化したり。「お笑いオンステージ」では、中村メイコさんを相手に仲睦まじい夫婦を演じたかと思えば、翌週には丁丁発止の夫婦ゲンカを繰り広げ、そこに割って入る東八郎師が、「止しなさい」となだめるは良いものの、「八ちゃんは引っ込んでろ!」「そうよ、人ん家の夫婦ゲンカのこと放っといてよ!…ねぇ〜、アンタ〜」と結局、夫婦は共闘を組み、割って入る東八郎師の情けない顔と髪の毛…(笑)。
 「スターどっきり〜」ではレポーター陣、小野ヤスシ氏、宮尾すすむ氏らを配しながら、時々、キャップ自身がどっきりVTRに仕掛け人として出演し、決まってそれが農家の主人でズーズー弁。

 様々に甦る名場面にあって、特に印象的なのが「凸凹大学校」。当時、テレビ東京系の番組は関西にネット局が無かったので、KBS京都が代替でネットを組んでいました。ちなみに「ヤンヤン歌うスタジオ」などはテレビ朝日系列の朝日放送が。ぐっと後になってからアニメの「まいっちんぐマチコ先生」は日本テレビ系列の読売テレビで放送されていて、コレが途中で打ち切りになった時に学校の友達と、『テレビ局に抗議しよう!』とバカな思いつきの間もなくテレビ東京系として開局したテレビ大阪で再開し、夢中になった覚えが…(笑)。

 まぁ、テレ東系の関西におけるネット事情はどうでも良いとして、とにかく、KBS京都で見ていた「凸凹大学校」…歌あり、コントあり、クイズあり、ゲームありのまさにバラエティで、この番組で初めてツービートととのコントを見た記憶が。三波氏が「バカ、たけし!」と凄むも(三波氏のツッコミは開口一番、必ず『バカ!』でした 笑)、その重低音の隙間をチョロチョロとまるでガキ大将のようにハシャギ回る若きビートたけし氏の姿。その前にレギュラーであった「ずうとるび」の、今や座布団運びでお馴染みの山田隆夫氏が、確かそんな役回りで、「ずうとるび」解散後の入れ替わりでツービートが起用されたと記憶します。

 学校形式なので、コントやクイズは一応の学校、授業のような流れを汲んでいて、「8時だョ!全員集合」(TBS/1969〜1985年)でお馴染みだった『学校コント』というよりは、後の「平成教育委員会」(フジテレビ/1991年〜)に似ていて、「凸凹〜」では生徒役のたけし氏、ここからヒントを得て番組を作ったのではないでしょうか。

 話戻って三波伸介さん。「凸凹〜」でのスタイル、校長先生役のキャラクターは、ご本人がデザインしたものだそうで、番組立ち上げ前夜、アイデアに煮詰まっていたスタッフ会議の席で、同席していた三波氏、手元にあった画用紙にサラサラと描き込んで、「こんな感じでどうだろうね?」。

 他の番組にはなかった「校長」というポジションはその『落書き』と共に生まれたといいます。

 ハゲオヤジでチョビヒゲで、燕尾服に手にはメガホン…。考えてみれば洋の東西、お笑いキャラクターのオイシイとこどり。ハゲヅラは浅草仕込みで馴染みの、お笑いにとっても王道で伝統的なスタイル。チョビヒゲも然りでこれが燕尾服を相なればあっという間にチャップリン。さらに手にするメガホンは、まさにツッコミ師としての、笑いの伝家宝刀。ボケでもツッコミでも何でもありのゴッタ煮で、欲張り過ぎたキャラクターではゴテゴテし過ぎでしつこ過ぎるてらいもあり、逆にお客さんが引いてしまいそうなところ。しかし、そこは流石に三波伸介。笑いの和洋折衷、すべてをキチンと消化して、見事、「凸凹大学校長」、自身のものに。

 顔面をグニャグニャにしてほころんだかと思えば、急にドスの利いた声でキレの良いツッコミを放ち、笑いはもちろん、『減点パパ』なイラストや絵もピカイチ。司会も出来て、スターもダマせて、着物も似合って背広姿も貫禄があってと何をやってもサマになる、まさに華のある芸が、「凸凹校長」に集結したのだと今になって思います。

 ♪凸凹大学校〜、はじまるよ〜
  今日のゲストは誰だろな?(やぁ〜!)
  ちょいと覗いてみれみれチョン(やぁ〜!)
  みんなで楽しく勉強っきょ〜!(勉強っきょ〜!)

 童謡「めだかの学校」の替え歌で確か、こんな歌詞のオープニング。作詞は高田文夫先生。数年前、五十路の平成歌謡デュオ「ペーソス」のライブで一度だけお目にかかったことがあり、緊張しながらそのお話をさせていただいたら、「よく覚えてんなぁ〜」。

 天国の三波さんからのまるで、思し召しを得たかのような、嬉しい思い出です(笑)。
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